PC-98LM-233のJG7JHBです。
自分自身の覚書としての意味も込めて書き込ませていただきます。
ここにきて手持ちのPC98、欲しかった機体、または部品取りとして購入したものを修繕して使えるようにした機体をせめて標準OS(概ねプリインストールされたOS)を起動できる状態にしておきたくて、いろいろと手を加えて貯めたtipsです。
PATA HDDのまともな新品がなくなって久しく、SSDも産業用の高額なものしか出てこなくなり、CF変換基板を使った代替では書き込み回数に不安が残る(いうほど動作させないから杞憂)ため、なんとか現在市販されているSSDを使えないかと、資材をいろいろ購入して片っ端から試してました。
デスクトップに関しては、元来3.5インチのHDDを使っている都合上2.5インチSSDが余裕をもって納めることができるので、それほど苦労しなかった。
一応、PC-9821Cx2、PC-9821Xv13(Wildcat機)では以下の変換器で動いる。
システムトークス スゴイアダプタ SATA-TR150VH
ttps://www.amazon.co.jp/gp/product/B0016PGQQU/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1
もちろん、IDE BIOSの認識するところまで容量を制限している。
使用したツールはまりもさんが作成されたICCfix。
ttps://www7b.biglobe.ne.jp/~marimo9821/index.html
次にノート。
2.5インチに2.5インチSSDが使えればいいのですが、SATAをPATAに変換しないと物理的に繋げられず、変換器をつけると物理的に入らなくなるため、まだ需要があり販売されているmSATAのSSDを使うことに。
使用した機材は、以下の通り。
トランセンド TS64GMSA230S
ttps://www.amazon.co.jp/dp/B07GMF7GXT?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_title&th=1
玄人志向 セレクトシリーズ KRHK-MSATA/I9
ttps://www.amazon.co.jp/dp/B00EUXS7WG?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_title
64GBにしたのは単に安いのと容量が無駄になるから。
これを98NOTE標準のHDDパックに収めてつなげただけだと、どうもメモリチェック前でフリーズしてしまう。HELP+ESC+8+リセットもだめ。
どうやら、SSD内にパーティションが作られており、何かサービスデータが入ってる用だったので、一度Windows機につなげて初期化。具体的には、DISKPARTコマンドでcleanを実行。
そして実機につなぎ変え、まりもさんが作成されたICCfixを使って容量キャップを実施。
しようと思ったら、ダメだった。
で、次策としてLinuxのツールを使って容量制限を実施。
参考にした情報は以下の通り。
ttps://pokug.net/entry/2021/09/16/193142
まずは旧々9801 IDEの容量上限である540MiBを想定、セクタ数を65535×17の1114095にセット。そしたら、書き換え不可のメッセージが。
どうもPATA-SATA変換の機構が命令を遮断しているようなので、mSATA-SATA変換につなぎ変え、同様に容量キャップ。
玄人志向 セレクトシリーズ KRHK-MSATA/S7
ttps://www.amazon.co.jp/gp/product/B00EUXS7Y4/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1
これで無事、SUCCESS表示。再起動させて再認識させても容量は540MiB、1114095セクタ。
これを再々度実機につなげると、無事にメモリカウント後FDDから起動。
後は通常通りFORMAT /h、またはDISKINITで初期化、領域確保を通じでSSDから起動するようになる。
ためした実機は、9821Np、9801NS/R、9821Ld。Ldはむき出して直接接続。
9821Nw150も手持ちにあることはあるが、抜き差ししていたらHDDフレキハーネスが正常にHDDを認識しなくなってしまったため、代替部品を捜索中。
また、これで領域を作ったSSDは、エレコムのEN-98BOX経由でSCSI接続したデスクトップ(ノートはまだ試していない)からも起動。
少なくとも、IPLからIO.SYSの読み込みシーケンスは滞りなく進む状態となったようである。
計らずも実験してしまったこととして、容量キャップ1055376(純正540MB HDD)したあと、再度1114095にキャップしなおしたら、領域はそのまま保存されて、空き領域が拡大した分増えるといった状態であった。